手三里(LI10)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

手三里(てさんり、Shousanli)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では前腕背面橈側、曲池穴下方2寸に定められています。上肢麻痺・肘痛・腹痛・下痢・歯痛・顔面腫脹などへの臨床応用が知られています。

目次

基本情報

項目内容
穴名手三里(てさんり)
英名 / 拼音Shousanli
経脈手陽明大腸経(LI)
番号LI10

部位・取穴法・刺鍼

項目内容
部位(WHO/WPRO 2008)前腕背面橈側、曲池穴下方2寸
刺鍼方向・深度直刺0.8〜1.2寸

取穴のポイント

曲池(LI11)から2寸下方(肘窩横紋から前腕方向に2寸)。前腕回内位で橈側手根伸筋の筋腹上に取穴。足三里(ST36)と名称が対応し、同様に脾胃調整・気血補益作用を持つとされる。

解剖学的情報

刺入組織層:皮膚→皮下組織→橈側手根伸筋→短橈側手根伸筋。後骨間神経(橈骨神経深枝)が深部を走行。前腕橈側の筋肉量が豊富。

主治・適応

ツボマップで手三里を確認する →

  • 上肢麻痺・肘痛
  • 腹痛・下痢
  • 歯痛・顔面腫脹

代表的な配穴

主治・症状配穴臨床的根拠
上肢麻痺・肘関節痛曲池(LI11)・合谷(LI4)大腸経の肘部・前腕・手部穴を流注に沿って配穴する
腹痛・下痢足三里(ST36)・天枢(ST25)上下肢の「三里」と大腸の募穴で脾胃・大腸を調整する

臨床エビデンス

手三里は脳卒中後上肢リハビリや運動器疾患に頻用されます。曲池・合谷との配穴が上肢神経系の可塑性回復を促進するとの神経画像研究があります。また消化器症状への作用については足三里との配穴が腸管蠕動・迷走神経活動を改善するとのRCTが報告されています(Xu et al., 2018)。

まとめ

手三里(てさんり)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき前腕背面橈側、曲池穴下方2寸に位置します。上肢麻痺・肘痛・腹痛・下痢・歯痛・顔面腫脹などの主治に用いられ、刺鍼は直刺0.8〜1.2寸が標準です。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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