臂臑(ひじゅ、Binao)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では上腕外側、三角筋前縁、曲池穴と肩髃穴の結線上、曲池穴上方7寸に定められています。肩・上腕痛・頸部リンパ節炎・甲状腺腫・眼疾患などへの臨床応用が知られています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 穴名 | 臂臑(ひじゅ) |
| 英名 / 拼音 | Binao |
| 経脈 | 手陽明大腸経(LI) |
| 番号 | LI14 |
| 要穴分類 | 手陽明・陽維脈・手少陽経の交会穴 |
部位・取穴法・刺鍼
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部位(WHO/WPRO 2008) | 上腕外側、三角筋前縁、曲池穴と肩髃穴の結線上、曲池穴上方7寸 |
| 刺鍼方向・深度 | 直刺または斜刺0.8〜1.5寸 |
取穴のポイント
上腕外側で三角筋の前縁(前部繊維と中部繊維の境界)を触れ、曲池(LI11)から7寸上方に取穴。三角筋の前縁は上肢を自然下垂させた状態で触れやすい。
解剖学的情報
刺入組織層:皮膚→皮下組織→三角筋前部繊維。腋窩神経(C5-C6)の前枝が三角筋を支配。上腕骨外面に近接。
主治・適応
- 肩・上腕痛
- 頸部リンパ節炎・甲状腺腫
- 眼疾患
代表的な配穴
| 主治・症状 | 配穴 | 臨床的根拠 |
|---|---|---|
| 肩周囲炎・上腕外側痛 | 肩髃(LI15)・臑会(TE13) | 肩関節周囲の経穴を包括的に配穴して局所循環を改善する |
| 頸部リンパ節腫脹(瘰癧) | 翳風(TE17)・天井(TE10) | 三焦経の頸部・肘部穴との配穴で痰核を散結する |
要穴としての意義
臂臑(LI14)は手陽明・陽維脈・手少陽経の交会穴として分類されます。複数の経脈(陽明・陽維・少陽)の交会穴として頸部・肩部・眼部疾患に広く応用される。
臨床エビデンス
臂臑は手陽明・陽維・手少陽の交会穴として複数の経脈に影響を与えます。眼疾患への応用については「頸部〜目」の大腸経流注との対応から、翼状片・弱視などへの補助療法として報告があります。肩関節周囲炎への局所取穴としての有用性は多数の症例報告・観察研究で示されています。
まとめ
臂臑(ひじゅ)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき上腕外側、三角筋前縁、曲池穴と肩髃穴の結線上、曲池穴上方7寸に位置します。肩・上腕痛・頸部リンパ節炎・甲状腺腫・眼疾患などの主治に用いられ、刺鍼は直刺または斜刺0.8〜1.5寸が標準です。本穴は手陽明・陽維脈・手少陽経の交会穴に分類され、経穴学上の重要性が高い。
ツボマップで確認する
著者:ハリメド編集部|現役医師監修
