巨骨(LI16)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

巨骨(きょこつ、Jugu)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では鎖骨肩峰端と肩甲棘の間の陥凹に定められています。肩関節痛・上肢挙上困難・瘰癧・甲状腺腫・上肢麻痺などへの臨床応用が知られています。

目次

基本情報

項目内容
穴名巨骨(きょこつ)
英名 / 拼音Jugu
経脈手陽明大腸経(LI)
番号LI16
要穴分類手陽明・陽蹻脈の交会穴

部位・取穴法・刺鍼

項目内容
部位(WHO/WPRO 2008)鎖骨肩峰端と肩甲棘の間の陥凹
刺鍼方向・深度直刺0.4〜0.6寸
禁忌・注意深刺禁忌(気胸リスク・肺尖が近接)

取穴のポイント

鎖骨の外端(肩峰端)と肩甲骨の肩甲棘の間、肩峰鎖骨関節(AC関節)の後内側の陥凹に取穴。圧痛がある場合はAC関節炎や棘上筋腱炎を示唆することがある。

解剖学的情報

刺入組織層:皮膚→皮下組織→僧帽筋上縁→棘上筋。肺尖が下方に近接(気胸リスク)。肩甲上神経が近接。

主治・適応

ツボマップで巨骨を確認する →

  • 肩関節痛・上肢挙上困難
  • 瘰癧・甲状腺腫
  • 上肢麻痺

代表的な配穴

主治・症状配穴臨床的根拠
肩関節周囲炎・AC関節炎肩髃(LI15)・肩髎(TE14)肩関節を取り囲む大腸経・三焦経の局所穴を配穴する
上肢挙上困難臑会(TE13)・臂臑(LI14)肩関節後方と上腕外側の経穴を合わせる

要穴としての意義

巨骨(LI16)は手陽明・陽蹻脈の交会穴として分類されます。肩峰鎖骨関節(AC関節)の直上に位置し、肩関節疾患の局所穴として重要。

臨床エビデンス

巨骨は肩峰鎖骨関節(AC関節)疾患・肩関節周囲炎への局所取穴として用いられます。肩関節疾患に対する鍼治療の系統的レビューでは、肩周囲の局所経穴(肩髃・巨骨・肩髎など)の配穴が偽鍼群と比較して有意な機能改善を示すことが報告されています(Dong et al., 2018)。

禁忌・施術上の注意

深刺禁忌(気胸リスク・肺尖が近接)

まとめ

巨骨(きょこつ)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき鎖骨肩峰端と肩甲棘の間の陥凹に位置します。肩関節痛・上肢挙上困難・瘰癧・甲状腺腫・上肢麻痺などの主治に用いられ、刺鍼は直刺0.4〜0.6寸が標準です。施術時は深刺禁忌(気胸リスク・肺尖が近接)に注意が必要です。本穴は手陽明・陽蹻脈の交会穴に分類され、経穴学上の重要性が高い。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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