口禾髎(こうかりょう、Kouheliao)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では上唇部、鼻孔外縁直下、人中溝の外方0.5寸に定められています。鼻閉・鼻出血・顔面神経麻痺・口歪み・嗅覚障害などへの臨床応用が知られています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 穴名 | 口禾髎(こうかりょう) |
| 英名 / 拼音 | Kouheliao |
| 経脈 | 手陽明大腸経(LI) |
| 番号 | LI19 |
部位・取穴法・刺鍼
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部位(WHO/WPRO 2008) | 上唇部、鼻孔外縁直下、人中溝の外方0.5寸 |
| 刺鍼方向・深度 | 直刺または斜刺0.3〜0.5寸 |
取穴のポイント
鼻翼外縁の直下で人中溝の外方0.5寸に取穴。鼻翼外縁から指で下方に触れると上唇外側に取穴できる。顔面穴として衛生管理と繊細な刺入が求められる。
解剖学的情報
刺入組織層:皮膚→口輪筋→口角挙筋。上唇動脈(顔面動脈の分枝)が近接。上顎神経(V2)の下眼窩枝が分布。
主治・適応
- 鼻閉・鼻出血
- 顔面神経麻痺・口歪み
- 嗅覚障害
代表的な配穴
| 主治・症状 | 配穴 | 臨床的根拠 |
|---|---|---|
| 鼻閉・鼻炎 | 迎香(LI20)・印堂(GV24.5) | 鼻周囲の局所経穴と奇穴を合わせて鼻腔を開通する |
| 顔面神経麻痺(口部) | 地倉(ST4)・頬車(ST6) | 口角周囲の局所穴を合わせて顔面筋機能を回復する |
臨床エビデンス
口禾髎は鼻部疾患・顔面神経麻痺の補助穴として迎香・地倉などとともに配穴されます。顔面神経麻痺への鍼治療のメタアナリシス(He et al., Neurologist, 2022)では局所経穴(口禾髎・迎香・地倉・頬車を含む配穴)が電気鍼との組み合わせで有意な回復促進を示しました。
まとめ
口禾髎(こうかりょう)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき上唇部、鼻孔外縁直下、人中溝の外方0.5寸に位置します。鼻閉・鼻出血・顔面神経麻痺・口歪み・嗅覚障害などの主治に用いられ、刺鍼は直刺または斜刺0.3〜0.5寸が標準です。
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著者:ハリメド編集部|現役医師監修
