はりいんT
はりいんTは、「急性期・慢性期の腰痛」と「帯状疱疹後神経痛などの神経痛」に特化し、エビデンスに基づく鍼治療と、日本古来の捻るお灸(透熱灸)や温灸を組み合わせて、少ない刺激でしっかり効果を狙う鍼灸院です。

神楽坂で65年続く家族経営の鍼灸院として、20年の臨床経験を持つ女性鍼灸師が、一人ひとりの腰痛の原因や神経の状態を丁寧に見極めながら、安全性にも配慮したオーダーメイドの施術を行っています。
| 院名 | はりいんT |
| 院長 | 滝沢ゆみえ |
| 住所 | 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6丁目73 |
| 公式サイト | https://hariin-t.com/ |
はりいんT
院長 滝沢ゆみえ先生

新宿区神楽坂生まれ・神楽坂育ちの女性鍼灸師で、祖母の代から続く鍼灸院を継いだ三代目院長です。
祖母・父・母も鍼灸師という家庭環境で育ち、幼い頃から「困っている人の痛みを軽くすること」が身近な価値観として根付いてきたそうです。
大学卒業後に医療の道を選び直し、鍼灸専門学校で学んだのち神楽坂の鍼灸院に戻って臨床をスタート。以来20年以上、急性腰痛から慢性腰痛、帯状疱疹後神経痛などの神経痛に対して、現代鍼灸と昔ながらのお灸を組み合わせた治療を行っています。
父である二代目院長から受け継いだ腰痛治療の技術に、慢性疼痛の最新知見を取り入れ、「少ない刺激でしっかり効かせること」をモットーに、一人ひとりの筋・関節・神経の状態を見極めながら施術しています。地元・神楽坂への愛着も強く、体の相談はもちろん、街の話もしながらリラックスして通える鍼灸院でありたいと考えています。
腰痛と神経痛に特化した丁寧な評価
急性期のぎっくり腰から、長年続く慢性腰痛、帯状疱疹後神経痛まで、それぞれの「痛みの成り立ち」を丁寧に見極めてから施術を行います。
筋・筋膜性、椎間関節性、大腰筋由来、痛覚変調性など、原因に合わせてアプローチを変えることで、少ない刺激でも効率よく痛みの改善を目指します。

現代鍼灸と日本古来のお灸を組み合わせた少刺激の治療


エビデンスに基づいた鍼通電療法に、日本古来のひねるお灸(透熱灸)や竹筒を使った温灸・糸状灸を組み合わせ、一人ひとりの体質に合った刺激量で施術します。
「できるだけ少ない刺激で、しっかり効かせること」を大切にし、鍼灸が初めての方や痛みに敏感な方にも受けていただきやすい治療スタイルを心がけています。
アクセス
| 住所 | 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6丁目73 |
| 最寄駅 | 東京メトロ東西線 神楽坂駅 徒歩3分 都営大江戸線 牛込神楽坂 J R総武線 飯田橋駅 |

医師との連携で患者さんの「安心できる選択肢」を増やしたい
はりいんTでは、医療機関へご紹介した方がよさそうだと感じる患者さんも少なくないことから、より多くの専門医の先生方とゆるやかに連携できたらと考えています。適切なタイミングで受診や検査につなげられることで、患者さんにとって安心感のある選択肢が増えるのではないかと期待しています。
また、各分野の専門医の先生方から、新しい知見や治療方針のお話をうかがう機会があると、鍼灸の現場での判断や説明にも生かせるのではないかと感じています。西洋医学的な視点を共有しながら、それぞれの立場で患者さんを支えていける関係性を大切にしたいと考えています。
連携について
滝沢先生は、2019年に友人の鍼灸師とともに鍼灸師向けWEBメディア「ハリトヒト。」を立ち上げ、若手鍼灸師のキャリアパスにつながるインタビューや知見の発信にも携わってきました。その流れもあり、医師の先生方がどのように専門性やキャリアを築いてこられたのかを伺うことにも関心があり、将来的には鍼灸師側の学びやキャリア支援にそっと還元できればと考えています。
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ハリメドからの
メッセージ
医師の方へ
地域で腰痛や神経痛に悩む方を診ていると、「一度、専門の先生にしっかり評価してもらったほうがよさそうだな」と感じる場面が少なくありません。そういった方を安心してご紹介できる医療機関が増えることは、患者さんにとっても、鍼灸院にとっても大きな支えになると感じています。
はりいんTでは、診療方針を尊重しながら、補完的な立場で関わることを大切にしています。もしご関心をお持ちいただけましたら、まずは鍼灸の刺激や院内の雰囲気を知っていただく機会として、医師の先生に限り初検料は無料(ハリメドを見ましたとお伝えください)でご案内しております。ご都合のよいときに、どうぞお気軽にお声がけください。
患者さんへ
「病院に行くほどではない気がするけれど、ずっと痛みやしびれが気になっている」「検査では大きな異常はないと言われたが、つらさが続いている」。はりいんTには、そんなお悩みを抱えた方が多くいらっしゃいます。お話を伺いながら、鍼灸でできること・病院で診てもらったほうがよいことを一緒に整理していくようなイメージで関わっています。
鍼やお灸が初めての方にも、刺激量を調整しながら無理のないペースで進めていきますので、不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。「一度、話だけ聞いてみようかな」と思われたタイミングで、気軽に問い合わせていただければうれしく思います。
ハリメド代表医師2025年12月4日にインタビューさせていただきました!
滝沢先生よろしくお願いいたします。



よろしくお願いいたします。



滝沢先生は、ハリトヒト。で有名なイメージで、お話しできてうれしいです。



先生のところで働いている鍼灸師の先生とは8年くらい前からの付き合いで、いろいろな研究会に参加してくれていますよ!



そうなんですね!うちの鍼灸師さんは、ハリトヒト。鍼灸院さんの勉強会にも参加させていただいていますが、それは初耳でした。
ハリトヒト。さんのフレンドリー鍼灸院に影響を受け、名前がかなり重なってしまって申し訳ありません。



いえいえ、でも医師の先生方が鍼灸を受けてもらうきっかけになったらうれしいですよね。



滝沢先生のところは、医師の先生と連携をとったりされる機会はありますか?



私のところは連携ある先生いて、例えば感染症科の先生と連携している事例を紹介しましょうか?



是非お願いします!感染症科は結構意外です。
どんな連携を取られてますか?



例えばコロナ後遺症でお困りの方をご紹介いただいたり、帯状疱疹後の神経痛の患者様などを紹介いただきます。



なるほど!確かにそれは感染症科の範疇ですね。
帯状疱疹後の神経痛は困る患者さん多いです。
どんな施術をするか、差し支えなければお伺いしてもよいでしょうか?



埼玉医大の村橋先生が2023年に報告され、学会賞を受賞されたプロトコルを参考にしています。
アロディニア(軽く触れただけでも強い痛みを感じてしまう状態)の範囲をマーキングして、そのアロディニアの範囲を囲うように施術を実施します。通電やお灸などでやる場合もありますが、アロディニアの範囲が縮小していくような経過で改善していき、最後は小さな○に縮小していくような治療経過になります。
村橋昌樹, 井畑真太朗, 堀部豪, 小内愛, 山口智. 鍼通電療法による帯状疱疹後神経痛に伴うアロディニア領域の縮小を認めた2症例. 全日本鍼灸学会雑誌. 2023; 73(4):256-268.



(理論としては、これに近いかも。)
https://link.springer.com/article/10.1007/s40122-021-00283-8
この施術を取り入れられている理由ってあるのでしょうか?



再現性が大事だと思うので、再現性がある施術を実施しています。



先生の鍼灸への考え方や、取り組み方についてもう少しうかがってもよろしいでしょうか?HPを拝見すると、もともとおばあ様のころから歴史が始まっているとか



祖母が当時は珍しい女性の施術者でした。
また、両親ともに鍼灸師でした。



ご両親ともになんですね。小さいころから施術を受けたりする機会はあったんでしょうか?



受けていましたね。重篤でないものは鍼灸で。風邪ひいたりするとさっと受けて良くなりましたね。また、町の小さな鍼灸院っていう在り方も見ていたと思います。



町の小さな鍼灸院ですか。
ハリメドも、そういった町の鍼灸院と地域の医師が連携できたらなという想いもあります。有名でレジェンドのような鍼灸師の先生だけでなく、市井の鍼灸師さんの施術も良いものがあると思うんですよね。



いわゆる鍼の力ですね。



鍼の力ですか・・?



鍼灸という施術自体が持つポテンシャルですね。
鍼灸自体が持っている治療の効果ですね。
ハリトヒト。鍼灸院も、将来は卒後教育の一環となればという考えで運営を始めた経緯があります。鶴田先生の発案ですが。



なるほど!鍼灸という施術自体が持つ力。それは偉い先生方ももっと信じてよい部分かもしれないですね。
そうですよね。言語化したことなかったですが、ハリメドもそういうものを大事に思っているんだなと思いました。
今までで、印象に残った施術の経験とかもしよければ教えていただけますでしょうか?



みなさん印象に残っていますが、例えばで挙げるとすると1年以上続く難治性の腰痛の患者さんで、鎮痛薬はほぼFull doseで入ってるような方は印象的な経過でした。



いわゆる慢性痛、慢性腰痛は鍼灸が強いところですね。



最初は数回施術をして、施術後は若干症状が改善していましたが、ある時、靴を見ると痛みが強くなるという一言が印象的に感じました。



靴を見ると痛みが強くなる。



それを聞いて、中枢性過敏や、下降性疼痛抑制(descending inhibition)の弱さ、疼痛過敏の要素が強めなのかなと考えました。
新潟福祉大学の粕谷先生に教えていただいた下降性疼痛抑制を意識した、遠位部×通電での治療を取り入れました。合谷付近、足三里付近、手三里付近。



下降性疼痛抑制系や情動系(扁桃体・島皮質)と痛みのリンクがとれそうですね。



そうすると痛みが改善してきたことに加え、「靴を見ると痛みが強くなるのって変ですよね」って言葉が出てきました。そのあとすごく良くなったのが印象的でした。
慢性痛では、この“気づき”と“身体の安全経験”が一致することで、
中枢性過敏が大きく下がることがよくあります。



いわゆる認知的再評価(cognitive reappraisal)ですかね。
認知の安全と身体の安全が一致してきたというか



先生が11月29日にハリメド不眠セミナーで言っていた、鍼灸院は長い時間をとって患者さんの言葉と向き合うことが出来るなというのは、私も感じるところです。



先生の施術の根底にあるのは、そういったときにどの施術を選ぶかの中で、きちんと引用された施術プロトコルが自然に出てくるのが印象的です。先ほどの再現性の話に戻ってきますが。
また、患者さんが安心して話せる空気がある感じがします。



鍼灸院って、鍼灸を受けるところでもあるし、町の情報屋さんでもあるし、ほっとできる時間を過ごす場所でもあると思います。



町の情報屋さん



例えば新しく神楽坂に引っ越してきたお母さんが、ここに誰も知り合いがいない。そういった時に、昔からあるうちのような鍼灸院で雑談する。塾の評判とか、たわいもない雑談とか。
それだけでも癒しになります。



うちの鍼灸院でもそれは言っていますね!
患者さんにとって絶対に味方でいる空間を作ろうと言っています。



鍼灸師の先生は治したいタイプが多いのですが、鍼灸は力のある施術である一方で、手段の一つでしかない。だから、安心して通えるような空間や空気は大事にしています。



うちの鍼灸師さんはどうでしょうか?



治したいタイプかもしれません。笑。
でも熱心で、施術に一生懸命ですよ。



そうかもしれません。これからも仲良くお願いします!



こちらこそよろしくお願いします。
話して印象的だったのは、
施術を聞くと理由と概念と引用が返ってくること。これは医師としても安心だなと思います。
また、患者さんとのコミュニケーションを大事にしている先生だなと思いました。
滝沢先生ありがとうございました!








