_ST35_ 犢鼻(Tokubu / Dúbí)
犢鼻は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。
経穴番号 ST35
部位 膝蓋靱帯外側の陥凹部(膝眼)
経絡 足陽明胃経(ST)
❶
部位・定位
犢鼻(とくび)は「膝眼(しつがん)」とも呼ばれる膝関節の代表経穴です。膝蓋靱帯の外側の陥凹部に位置し、膝関節疾患全般に使用されます。
標準部位
膝蓋靱帯外側の陥凹部
骨度法
膝蓋骨下縁・膝蓋靱帯外側
経穴・経絡
足陽明胃経第35穴
五行穴分類
五行穴外
❷
取穴方法(かけ方)
-
1膝を軽く曲げる患者を端坐位にし、膝を約90度に曲げます。
-
2膝蓋靱帯を確認膝蓋靱帯(膝蓋骨から脛骨へ走る靱帯)を触診します。
-
3靱帯外側の陥凹部に取穴膝蓋靱帯外側の陥凹部(くぼみ)に取穴します。反対側(内側)の陥凹は「内膝眼」といいます。
↪
取穴のポイント
膝を曲げると外側と内側の両方に陥凹が現れる。外側が犢鼻(ST35)、内側が内膝眼(EX-LE4)。
❷
経絡・原穴深度
🐾
刺鍼深度目安
斜刺0.5〜1.0寸(膝関節腔方向)。覂節内注射領域のため注意が必要。
☠️
禁忌情報
関節内への刺入は専門家のみ。急性炎症・関節水腫の激しい場合は禁忌。
❸
どんな症状に効くの?
🦵
膝関節痛
変形性膝関節症・スポーツ外傷・膝蓋軟骨軟化症への第一選択穴。
💧
膝関節水腫
関節腔の気血流通を促進し水腫の吸収を助ける。
🌿
膝の屈伸障害
局所の筋緊張緩和と関節可動域の拡大に貢献。
🐝
よく知られる組み合わせ
膝関節疾患の基本三穴として梁丘(ST34)・犢鼻(ST35)・足三里(ST36)が使用される。内膝眼(EX-LE4)との対刺も有効。
❹
お家でできるポイント
☠️
セルフケアの禁忌
関節の腫れ・熱感が強い急性期には禁忌。専門家の指導下��行うこと。
👋
セルフ指圧方法
端坐位で膝90度に曲げ、膝蓋靱帯外側の陥凹を親指でゆっくり圧迫。10〜15秒×3回。
❺
鍼灸師向け:経絡上の配穴
✻ここからは主に専門家向けの情報です。
📐
刺鍼情報
斜刺0.5〜1.0寸(膝関節腔方向)。内膝眼との対刺が有効。電気鍼との組み合わせで効果増強。
❻
現代的なエビデンス
🕓
変形性膝関節症に対する鍼灸のシステマティックレビューにおいて犢鼻・足三里・梁丘の組み合わせは疼痛・機能改善で有意な効果が示されている(複数のRCT報告あり)。
❼
よくある質問
❝
Q. 犢鼻に経絡する症状の禁忌は? A. 急性期(腫脹・熱感あり)には禁忌。慢性期の膝関節疾患に適応。医師との連携が重要。
✅
まとめ
📌
犢鼻(ST35)は膝蓋靱帯外側の陥凹(膝眼)に位置する膝関節の代表経穴です。変形性膝関節症・膝水腫・屈伸障害に使用し、梁丘(ST34)・足三里(ST36)・内膝眼との組み合わせが標準的。
