頭維(ST 8)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 8

頭維(ST8)とうい / Tóuwéi

頭痛・眼痛の頭部要穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
前額角・正中線外4.5寸

ツボマップで頭維を確認する →

部位・解剖

前頭部の生え際(前額角)から上方0.5寸、正中線の外方4.5寸に位置します。側頭筋の付着部上方にある頭部穴です。

神経支配
三叉神経の前頭枝・耳介側頭神経
血管
浅側頭動脈前枝
筋肉・組織
前頭筋・側頭筋上部
深部構造
頭蓋骨(前頭骨・側頭骨境界)

取穴法(見つけ方)

  • 1
    座位で頭部を安定させる
    正面を向いて頭部をリラックス。
  • 2
    前頭角(生え際の角)を確認
    前額の生え際が角になっている点(前額角)を触れる。
  • 3
    その上方0.5寸に取穴
    前額角から上方0.5寸の部位に取穴する。正中線から外方4.5寸。
取穴のポイント
前額の生え際の角(側頭部へのカーブ)の上方0.5寸。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
水平刺または斜刺0.5〜1.0寸。頭皮に沿って刺入する。
⚠️
注意事項
頭皮は血管が豊富なため抜鍼後は圧迫止血。施灸は禁忌。

どんな症状に効くの?

🤕
片頭痛・頭痛
側頭部・前頭部の頭痛に効果的。
👁️
眼痛・眼精疲労
頭部からの眼への放散感。眼の重さに。
😵
めまい
前庭系への間接的作用で眩暈に。
🧠
頭部の疼痛全般
神経性頭痛・緊張型頭痛に。
🤝
よく使う組み合わせ
頭痛には頭維+GB20風池+LI4合谷+EX-HN5太陽。片頭痛には頭維+GB8率谷+TE5外関。

GB20 風池LI4 合谷EX-HN5 太陽GB8 率谷TE5 外関

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
側頭部の頭皮をゆっくりと両手でほぐすマッサージ。前額部から頭頂部へ指を滑らせる。頭痛・眼精疲労のセルフケアとして毎日行うと効果的。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。

取穴体位
座位
鍼の深さ
水平刺0.5〜1.0寸
施灸
施灸禁忌
得気
局所の脹感・眼への放散
📌
刺鍼の注意点(重要)
頭皮刺はSSRI等の血液凝固に影響する薬物服用中の患者に注意。抜鍼後は必ず圧迫止血。

科学的なエビデンス

🔬 緊張型頭痛・片頭痛への鍼効果

頭部穴(頭維含む)への鍼治療が緊張型頭痛・片頭痛の発作頻度と強度を低下させるという複数のRCTとコクランレビューが報告されています。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

頭維は頭痛に即効性がありますか?

A

急性の緊張型頭痛や片頭痛発作時に頭維+太陽+風池の組み合わせで即効性が得られることがあります。慢性的な頭痛には継続施術が必要です。

まとめ

📌
頭維(ST8)のポイントをおさらい
場所:前額角の上方0.5寸・正中線外4.5寸。主な効果:片頭痛・眼精疲労・めまい。施灸禁忌。

関連ツボ:GB20 風池LI4 合谷EX-HN5 太陽GB8 率谷

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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