WHO標準経穴 / ST 11
気舎(ST11)きしゃ / Qìshě
頸部下方・鎖骨上窩の穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
—
部位
鎖骨内端上縁・胸鎖関節外方
①
部位・解剖
鎖骨内端(胸骨端)の上縁、胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間の陥凹に位置します。
神経支配
鎖骨上神経
血管
前頸静脈・頸暪動脈
筋肉・組織
胸鎖乳突筋(胸骨頭と鎖骨頭の間)
深部構造
胸鎖関節
②
取穴法(見つけ方)
-
1仰臥位をとる頸部と鎖骨上窩を露出する。
-
2鎖骨内端を確認胸骨と鎖骨が接する胸鎖関節を触れる。
-
3その外方の胸鎖乳突筋間に取穴胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間の陥凹に取穴する。
⭐
取穴のポイント
胸鎖乳突筋の二頭の間の溝が取穴点。
③
刺鍼・施術法
🪝
基本施術法
直刺0.3〜0.5寸。鎖骨上窩は気胸リスクがあるため深刺禁忌。
⚠️
注意事項
深刺すると気胸の危険あり。必ず浅刺にとどめる。
④
どんな症状に効くの?
🌬️
咳嗽・喘息
頸部から胸部への気の流れを調節。
🗣️
咽喉痛・頸部腫脹
頸下部の炎症・腫脹に局所穴として。
💆
甲状腺腫大
頸部の気血巡りを改善する。
🤝
よく使う組み合わせ
気舎+ST10水突+CV22天突+LU7列缺で咽喉・気管疾患に。
ST10 水突CV22 天突LU7 列缺LI4 合谷
⑤
自分で押すときのポイント
⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
鎖骨上窩を温める。胸鎖乳突筋のストレッチを行う。
⑥
鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント
※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。
取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺0.3〜0.5寸
施灸
温灸可
得気
局所の重感
📌
刺鍼の注意点(重要)
気胸リスクがあるため0.5寸以上の深刺は絶対禁忌。鎖骨上窩刺鍼の基本ルールを厳守する。
⑦
科学的なエビデンス
🔬 頸部穴への鍼と呼吸器症状
頸部穴への鍼治療が慢性咳嗽・喘息の症状スコアを改善するという報告があります。
📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。
⑧
よくある質問
Q
気舎の気胸リスクはどのくらいですか?
A
浅刺(0.3〜0.5寸以内)であれば気胸リスクは低いです。ただし鎖骨上窩は胸膜に近いため、常に浅刺を厳守してください。
✅
まとめ
📌
気舎(ST11)のポイントをおさらい
場所:鎖骨内端上縁・胸鎖乳突筋の二頭の間。主な効果:咳嗽・咽喉腫痛・甲状腺腫。気胸リスクのため浅刺厳守。
関連ツボ:ST10 水突CV22 天突LU7 列缺
著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
