undefined
💆 各ツボの詳細解説
3-1 中脘(チュウカン)CV12 ─ 胃の募穴・消化の司令塔

取穴:おへそから上に指幅6本分(4寸)、みぞおちとおへその中間点。正中線上です。
押し方:仰向けに寝て両手を重ね、息を吐きながらゆっくり3cm程度押し込みます。30秒保持×5セット。食後30分以上経ってから行ってください。
中脘は胃の募穴であり八会穴の「腑会」。消化器疾患すべてに使える第一選択穴です。足三里と組み合わせた「上下配穴」は胃腸疾患の基本処方として世界的に使用されています。
3-2 足三里(アシサンリ)ST36 ─ 胃腸を強化する万能穴

取穴:膝のお皿の下縁から下に指4本分(3寸)、すねの骨の外側のきわです。
押し方:親指の腹で脛骨外縁に向かって垂直に圧迫。5秒保持→3秒休み×10回。食前に刺激すると食欲促進、食後に刺激すると消化促進。
足三里は四総穴の「腹は三里に収む」の穴。胃腸の蠕動運動を調整し、胃酸分泌を正常化する作用が科学的にも確認されています。
3-3 内関(ナイカン)PC6 ─ 吐き気・胃酸逆流を抑える

取穴:手首の内側のしわから指3本分ひじ方向。2本のスジの間です。
押し方:反対の親指で手首方向に圧迫しながら円を描くように。1分間×左右。吐き気がある時は即効性があります。
内関は八脈交会穴で陰維脈に通じ、胸腹部の気の逆流を鎮めます。つわり・乗り物酔い・術後嘔吐にも効果があり、WHO認定の鍼灸適応症です。
3-4 公孫(コウソン)SP4 ─ 脾経の絡穴で膨満感を解消

取穴:足の内側、第1中足骨の基底部(親指の付け根の骨)の前下方の陥凹部。
押し方:親指の腹で骨の縁に向かって圧迫。5秒保持→3秒休み×10回。食後の膨満感に即効性があります。
公孫は脾経の絡穴であり八脈交会穴で衝脈に通じます。内関(PC6)との「主客配穴」は胃腸疾患の名処方。胃痛・膨満感・食欲不振に広く使われます。
3-5 太衝(タイショウ)LR3 ─ ストレス性胃痛に

取穴:足の甲、第1・2中足骨の合わさる手前の陥凹部。
押し方:やや強めに5秒保持→3秒休み×10回。ストレスで胃が痛む時に。
肝胃不和タイプ(ストレスで悪化する胃痛)の要穴。肝気が胃を犯す「肝気犯胃」の第一選択穴です。
3-6 気海(キカイ)CV6 ─ 元気を補い胃腸の冷えを取る
取穴:へそから下に1.5寸。
押し方:温かいタオルで温めながら優しく圧迫。3分間。冷えによる消化不良に。
脾気虚で冷えを伴う消化不良に。中脘(上)と気海(下)で任脈の上下から脾胃を温めます。
3-7 梁門(リョウモン)ST21 ─ 食滞を解消する局所穴
取穴:中脘と同じ高さ(臍上4寸)で正中線から外方2寸。
押し方:両手の指で左右同時に圧迫。食べ過ぎ後に有効。
梁門は食積(食べ過ぎ)による胃痛・膨満感に対する局所穴。中脘と合わせると消食導滞の効果が高まります。
3-8 胃兪(イユ)BL21 ─ 胃の背兪穴で根本治療
取穴:第12胸椎棘突起の下、正中線から外方1.5寸。背中のウエストライン付近。
押し方:テニスボールを背中に当てて仰向けで2分間。
胃兪は胃の背兪穴。中脘(前・募穴)と胃兪(後・背兪穴)の「俞募配穴法」は慢性胃腸疾患の伝統的な基本処方です。
🌿 消化不良セルフケアルーティン
4-1 🍵 食前ルーティン(3分)
| ステップ | ツボ | 時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 足三里(ST36) | 1分 | 食欲増進・胃腸の準備運動 |
| 2 | 中脘(CV12)温圧 | 2分 | 温めた手で時計回りにさする |
4-2 🫃 食後の膨満感ケア(5分)
| ステップ | ツボ | 時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 内関(PC6)+公孫(SP4) | 2分 | 主客配穴で吐き気・膨満感を即解消 |
| 2 | 中脘(CV12)時計回りさすり | 2分 | 胃の蠕動を促進 |
| 3 | 梁門(ST21)左右同時圧 | 1分 | 食滞を解消 |
📊 科学的エビデンス
| 研究 | 対象 | 介入 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Takahashi 2006 Gastroenterology |
機能性ディスペプシア n=64 |
鍼治療(足三里・中脘 等)4週 | 症状スコアが有意に改善。胃排出時間の短縮 |
| Kim et al. 2020 BMC Complement Med |
消化不良 メタアナリシス |
指圧(内関・足三里) | 食欲不振・膨満感のVASスコアが有意に改善 |
| Ma et al. 2012 World J Gastroenterol |
GERD n=60 |
鍼治療(内関・中脘・足三里) | 胃酸逆流・胸やけの頻度が有意に減少 |
足三里・中脘・内関への鍼灸・指圧刺激が、機能性ディスペプシアの症状改善、胃排出時間の短縮、胃酸逆流の抑制に有効であることが複数の臨床試験で示されています。
🔗 関連するツボ・症状ガイド
❓ よくある質問(FAQ)
Q. 食後すぐにツボを押しても良い?
A. 食後30分以上経ってからが理想です。ただし内関(PC6)は吐き気がある時にすぐ押してOKです。中脘への強い圧迫は食後1時間以上空けてください。
Q. 逆流性食道炎にも効く?
A. 内関(PC6)と中脘(CV12)は胃酸逆流の抑制に臨床で使われています。ただし重度の逆流性食道炎は消化器内科の受診を優先してください。ツボ療法は補完的に行いましょう。
Q. つわりにも使えるツボは?
A. 内関(PC6)はつわり(妊娠悪阻)に対するエビデンスが豊富です。WHOも妊娠中の吐き気に対する鍼灸適応症として認定しています。ただし腹部のツボ(中脘・気海)への強い刺激は妊娠中は避けてください。
📋 症状別ツボガイド一覧
全20症状のツボガイドを公開中です。気になる症状をクリックしてください。
肩こりに効くツボ8選 →腰痛のツボ
腰痛に効くツボ8選 →頭痛のツボ
頭痛に効くツボ8選 →不眠のツボ
不眠に効くツボ8選 →眼精疲労のツボ
眼精疲労に効くツボ8選 →便秘のツボ
便秘に効くツボ8選 →冷え性のツボ
冷え性に効くツボ8選 →生理痛のツボ
生理痛に効くツボ8選 →ストレスのツボ
ストレスに効くツボ8選 →更年期のツボ
更年期障害に効くツボ8選 →膝痛のツボ
膝痛に効くツボ8選 →下痢のツボ
下痢に効くツボ8選 →むくみのツボ
むくみに効くツボ8選 →鼻づまりのツボ
鼻づまりに効くツボ8選 →のど痛のツボ
咽喉痛に効くツボ8選 →頻尿のツボ
頻尿に効くツボ8選 →五十肩のツボ
五十肩に効くツボ8選 →手しびれのツボ
手のしびれに効くツボ8選 →首こりのツボ
首こり・寝違えに効くツボ8選 →

