三間(LI3)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

三間(さんかん、Sanjian)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では示指橈側、第2中手骨頭橈側後陥中(握拳時)に定められています。歯痛・咽喉腫痛・下痢・腸疝痛・眼疾患などへの臨床応用が知られています。

目次

基本情報

項目内容
穴名三間(さんかん)
英名 / 拼音Sanjian
経脈手陽明大腸経(LI)
番号LI3
要穴分類兪穴(木)

部位・取穴法・刺鍼

項目内容
部位(WHO/WPRO 2008)示指橈側、第2中手骨頭橈側後陥中(握拳時)
刺鍼方向・深度直刺0.3〜0.5寸

取穴のポイント

握拳時に第2中手骨頭(こぶし)の橈側後方(手首寄り)の陥凹を確認。二間(LI2)より後方(手首側)に位置する。手背を軽く屈曲させると骨頭が際立つ。

解剖学的情報

刺入組織層:皮膚→皮下組織→第1背側骨間筋橈側縁。橈骨神経浅枝の指背枝と正中神経掌側指神経が近接。

主治・適応

ツボマップで三間を確認する →

  • 歯痛・咽喉腫痛
  • 下痢・腸疝痛
  • 眼疾患

代表的な配穴

主治・症状配穴臨床的根拠
歯痛・下歯痛合谷(LI4)・下関(ST7)大腸経の原穴と局所経穴で下歯部の痛みを緩和する
眼疾患(充血・霞目)合谷(LI4)・光明(GB37)遠隔の要穴と肝の絡穴で目の血行を改善する

要穴としての意義

三間(LI3)は兪穴(木)として分類されます。兪穴・木穴。「兪主体重節痛」の原則から関節痛にも応用。

臨床エビデンス

三間は歯痛・下歯神経痛への鍼治療の配穴として合谷とともに頻用されます。大腸経(手陽明経)の流注が下歯槽神経の走行と対応することが解剖学的に議論されており、V3(下顎枝)領域の痛覚閾値を上昇させる効果が実験的に示されています(Fang et al., 2014)。

まとめ

三間(さんかん)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき示指橈側、第2中手骨頭橈側後陥中(握拳時)に位置します。歯痛・咽喉腫痛・下痢・腸疝痛・眼疾患などの主治に用いられ、刺鍼は直刺0.3〜0.5寸が標準です。本穴は兪穴(木)に分類され、経穴学上の重要性が高い。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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