偏歴(LI6)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

偏歴(へんれき、Pianli)は手陽明大腸経(LI)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では前腕背面橈側、陽谿穴と曲池穴の結線上、陽谿穴上方3寸に定められています。耳鳴・鼻出血・手関節痛・上肢麻痺・水腫(顔面・四肢)などへの臨床応用が知られています。

目次

基本情報

項目内容
穴名偏歴(へんれき)
英名 / 拼音Pianli
経脈手陽明大腸経(LI)
番号LI6
要穴分類絡穴

部位・取穴法・刺鍼

項目内容
部位(WHO/WPRO 2008)前腕背面橈側、陽谿穴と曲池穴の結線上、陽谿穴上方3寸
刺鍼方向・深度直刺または斜刺0.3〜0.5寸

取穴のポイント

陽谿(LI5)から前腕背面を3寸上行した位置。短橈側手根伸筋の橈側縁を触れながら位置を確認する。前腕を回外位にすると筋の輪郭が際立つ。

解剖学的情報

刺入組織層:皮膚→皮下組織→短橈側手根伸筋と長母指外転筋の間。橈骨神経浅枝(C6-C7)が分布。

主治・適応

ツボマップで偏歴を確認する →

  • 耳鳴・鼻出血
  • 手関節痛・上肢麻痺
  • 水腫(顔面・四肢)

代表的な配穴

主治・症状配穴臨床的根拠
水腫・顔面浮腫水分(CV9)・三焦兪(BL22)任脈の水穴と三焦の背兪穴で水液代謝を調整する
耳鳴・耳聾翳風(TE17)・聴宮(SI19)耳周囲の局所経穴と合わせて耳の気血を通じる

要穴としての意義

偏歴(LI6)は絡穴として分類されます。絡穴として表裏の肺経(太陰)と連絡する。水腫・浮腫への利水作用で知られる。

臨床エビデンス

偏歴(絡穴)は水腫・浮腫への利水作用が古典から記載されています。絡穴が表裏両経を結ぶことで体液調節に関わる自律神経系(ADH・アルドステロン系)に影響するとする理論的考察があります。耳鳴・耳聾に対する鍼治療の系統的レビュー(Dai et al., 2021)では大腸経の耳部関連穴の使用が有効性に寄与することが示唆されています。

まとめ

偏歴(へんれき)は手陽明大腸経(LI)に属し、WHO/WPRO標準に基づき前腕背面橈側、陽谿穴と曲池穴の結線上、陽谿穴上方3寸に位置します。耳鳴・鼻出血・手関節痛・上肢麻痺・水腫(顔面・四肢)などの主治に用いられ、刺鍼は直刺または斜刺0.3〜0.5寸が標準です。本穴は絡穴に分類され、経穴学上の重要性が高い。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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