WHO標準経穴 / ST 12
缺盆(ST12)けつぼん / Quēpén
鎖骨上窩の要穴・呼吸器の補助穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
—
部位
鎖骨上窩中央・正中線外4寸
①
部位・解剖
鎖骨上窩の中央、正中線の外方4寸に位置します。鎖骨上窩において最も陥凹する部位に取穴します。
神経支配
鎖骨上神経・腕神経叢の上部
血管
鎖骨下動・静脈(近傍)
筋肉・組織
胸鎖乳突筋後縁・前斜角筋
深部構造
肺尖(気胸リスク高)
②
取穴法(見つけ方)
-
1仰臥位をとる鎖骨上窩を十分に露出する。
-
2正中線から外方4寸を計測前正中線から4寸(約6cm)外方を確認する。
-
3鎖骨上縁の最陥凹部に取穴その点の鎖骨上縁・窩の最も深い点に取穴する。
⭐
取穴のポイント
鎖骨上窩の一番深い点。正中線から4寸外方。
③
刺鍼・施術法
🪝
基本施術法
直刺0.3〜0.5寸。絶対に深刺しない。
⚠️
注意事項
気胸リスクが非常に高い。深刺厳禁。妊婦・虚弱者は慎重に。
④
どんな症状に効くの?
🌬️
咳嗽・喘息
肺気を降ろし咳・喘息に補助。
💪
肩・上肢の痛み
腕神経叢に近く上肢疾患の補助穴。
🗣️
咽喉腫痛
頸から胸への経絡経路上に位置。
🤝
よく使う組み合わせ
咳嗽・喘息には缺盆+BL13肺兪+LU7列缺+CV17膻中。
BL13 肺兪LU7 列缺CV17 膻中ST36 足三里
⑤
自分で押すときのポイント
⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
鎖骨上窩の温め。呼吸を深くするストレッチ。直接指圧はリスクがあるため行わない。
⑥
鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント
※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。
取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺0.3〜0.5寸(最大)
施灸
温灸可(浅く)
得気
局所の重感・上肢への放散
📌
刺鍼の注意点(重要)
肺尖が直下にあるため深刺厳禁。0.5寸を超えた瞬間に気胸リスクが急増する。腕神経叢に触れると強い電撃感が生じる場合があり、その際は即刻抜鍼。
⑦
科学的なエビデンス
🔬 鎖骨上窩刺鍼の安全性研究
鎖骨上窩の鍼治療に関する安全性研究では、浅刺(0.5寸以内)を厳守した場合の気胸発生率は極めて低いことが示されています。
📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。
⑧
よくある質問
Q
缺盆は危ない穴ですか?
A
肺尖に最も近い穴の一つです。深刺すれば気胸が生じます。熟練鍼灸師が浅刺(0.3〜0.5寸)を厳守すれば安全に使用できます。
✅
まとめ
📌
缺盆(ST12)のポイントをおさらい
場所:鎖骨上窩中央・正中線外4寸。主な効果:咳嗽・喘息・肩上肢痛。気胸リスク最高危険穴。深刺絶対禁忌。
関連ツボ:BL13 肺兪LU7 列缺CV17 膻中ST11 気舎
著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
