承泣(ST1)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

承泣(しょうきゅう、Chengqi)は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では眼球直下、眼窩下縁と眼球の間に定められています。眼疾患全般(結膜炎・近視・白内障)・顔面神経麻痺などへの臨床応用が知られています。

目次

基本情報

項目 内容
穴名 承泣(しょうきゅう)
英名 / 拼音 Chengqi
経脈 足陽明胃経(ST)
番号 ST1

部位・取穴法・刺鍼

項目 内容
部位(WHO/WPRO 2008) 眼球直下、眼窩下縁と眼球の間
刺鍼方向・深度 緩慢直刺0.5〜1.0寸(眼球を上方に押して刺入)
禁忌・注意 鋭い刺入禁忌・眼球損傷リスク・出血注意

取穴のポイント

眼球を上方に押して露出した眼窩下縁と眼球の間の狭隙に極浅く斜刺。眼球損傷を完全に防ぐため緩慢で極限まで浅い刺入が必須。灸は禁忌。

解剖学的情報

刺入組織層:皮膚→眼輪筋。眼球直下は房水・硝子体で占められ深刺は厳禁。下眼窩神経(V2枝)が分布。

主治・適応

ツボマップで承泣を確認する →

  • 眼疾患全般(結膜炎・近視・白内障)
  • 顔面神経麻痺

代表的な配穴

主治・症状 配穴 臨床的根拠
眼精疲労・近視 攢竹(BL2)・晴明(BL1) 眼周囲の膀胱経穴と合わせて目を潤す
結膜炎・眼充血 合谷(LI4)・陰陵泉(SP9) 遠隔の原穴・合穴で眼部の熱を清す

臨床エビデンス

承泣は眼科疾患への古典的応用で知られますが、眼球損傷のリスクが高く近年の臨床応用は限定的です。むしろ眼周囲の膀胱経穴(攢竹・晴明)との比較研究が多く、眼精疲労・結膜炎への補助療法として他穴との配穴が推奨されます。

禁忌・施術上の注意

鋭い刺入禁忌・眼球損傷リスク・出血注意

まとめ

承泣(しょうきゅう)は足陽明胃経(ST)に属し、WHO/WPRO標準に基づき眼球直下、眼窩下縁と眼球の間に位置します。眼疾患全般(結膜炎・近視・白内障)・顔面神経麻痺などの主治に用いられ、刺鍼は緩慢直刺0.5〜1.0寸(眼球を上方に押して刺入)が標準です。施術時は鋭い刺入禁忌・眼球損傷リスク・出血注意に注意が必要です。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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