帰来(ST29)の場所・効果・押し方|不妊・月経不順に効くツボを医師が解説

帰来は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。

目次

部位・解剖

下腹部、臍下方4寸、前正中線外方2寸に位置する。臍下4寸・外方2寸。気海(CV6)の外方、ST28水道の直下1寸に位置する。

神経支配腸骨下腹神経(前皮枝)
血管下腹壁動静脈
筋肉・組織腹直筋
深部構造子宮(女性)・精嚢(男性)

取穴法(見つけ方)

仰臥位をとる

腹部をリラックスして露出する。

臍下方4寸を確認

臍中央から直下4寸(指幅約5〜6本分)の位置を確認する。

前正中線外方2寸に取穴

前正中線(任脈)から左右それぞれ外方2寸(指幅約3本)の点に取穴する。

取穴のポイント

臍下4寸・外方2寸。気海(CV6)の外方、ST28水道の直下1寸に位置する。

刺鍼・施術法

基本施術法

直刺1.0〜1.5寸。

注意事項

妊娠中の強刺激は禁忌。子宮内膜症・卵巣嚢腫が疑われる場合は医療機関受診を優先。

どんな症状に効くの?

  • 月経不順・子宮下垂:冲脈と協調し子宮機能を調整する。月経周期の乱れ・子宮下垂に対する要穴。
  • 疝気・精巣痛:陰部・鼠径部の疼痛。男性疾患にも広く応用される。
  • 腹痛・腸炎:下腹部の気滞・冷えに伴う痛みに対して温鍼灸も有効。
よく使う組み合わせ

月経不順には帰来+CV4関元+SP6三陰交。疝気には帰来+ST30気衝

自分で押すときのポイント

セルフケアの注意

痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。

セルフケア方法

帰来〜関元(CV4)にかけて手のあからで温める。仰臥位で膝を曲げた状態で行うと腹部がリラックスしやすい。毎日継続が効果的。

鍼灸師・学生向け:施術のポイント

施術詳細

取穴体位:仰臥位。得気:下腹部への重脹感・放散。直刺深度:1.0〜1.5寸(肥満体では2寸まで可)。

※ここからは専門的な内容です。

科学的なエビデンス

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医師と鍼灸師のコラボレーションが患者さんの健康や幸せに寄与すると考え、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援する取り組みとして、ハリメドを運営しています。

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