巨髎(こりょう、Juliao)は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。WHO/WPRO標準経穴部位(2008年)では瞳孔線上、鼻翼下縁水平の交点に定められています。顔面神経麻痺・鼻疾患・鼻閉・歯痛などへの臨床応用が知られています。
目次
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 穴名 | 巨髎(こりょう) |
| 英名 / 拼音 | Juliao |
| 経脈 | 足陽明胃経(ST) |
| 番号 | ST3 |
部位・取穴法・刺鍼
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部位(WHO/WPRO 2008) | 瞳孔線上、鼻翼下縁水平の交点 |
| 刺鍼方向・深度 | 直刺0.3〜0.5寸 |
取穴のポイント
瞳孔線を下に降ろした線と鼻翼下縁の交点に取穴。顔面部における重要なランドマーク。
解剖学的情報
刺入組織層:皮膚→頬筋。上顎神経(V2)の眼窩下神経と頬神経が分布。顔面動脈が外側を走行。
主治・適応
- 顔面神経麻痺
- 鼻疾患・鼻閉
- 歯痛
代表的な配穴
| 主治・症状 | 配穴 | 臨床的根拠 |
|---|---|---|
| 顔面神経麻痺(全顔面型) | 地倉(ST4)・頬車(ST6)・合谷(LI4) | 顔面局所穴と大腸の原穴で表情筋を活性化する |
| 鼻閉・アレルギー鼻炎 | 迎香(LI20)・合谷(LI4) | 鼻周囲穴と遠隔の原穴で鼻腔を開通する |
臨床エビデンス
巨髎は顔面神経麻痺への頭顔面部局所穴として地倉・頬車と配穴されます。顔面神経麻痺治療のメタアナリシスでは局所穴の配穴が電気刺激との組み合わせで有意な回復促進を示すことが報告されています。
まとめ
巨髎(こりょう)は足陽明胃経(ST)に属し、WHO/WPRO標準に基づき瞳孔線上、鼻翼下縁水平の交点に位置します。顔面神経麻痺・鼻疾患・鼻閉・歯痛などの主治に用いられ、刺鍼は直刺0.3〜0.5寸が標準です。
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著者:ハリメド編集部|現役医師監修
