犢鼻は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。
目次
部位・解剖
犢鼻(とくび)は「膝眼(しつがん)」とも呼ばれる膝関節の代表経穴です。膝蓋靱帯の外側の陥凹部に位置し、膝関節疾患全般に使用されます。
| 標準部位 | 膝蓋靱帯外側の陥凹部 |
| 骨度法 | 膝蓋骨下縁・膝蓋靱帯外側 |
| 経穴・経絡 | 足陽明胃経第35穴 |
| 五行穴分類 | 五行穴外 |
取穴法(見つけ方)
膝を軽く曲げる
患者を端坐位にし、膝を約90度に曲げます。
膝蓋靱帯を確認
膝蓋靱帯(膝蓋骨から脛骨へ走る靱帯)を触診します。
靱帯外側の陥凹部に取穴
膝蓋靱帯外側の陥凹部(くぼみ)に取穴します。反対側(内側)の陥凹は「内膝眼」といいます。
取穴のポイント
膝を曲げると外側と内側の両方に陥凹が現れる。外側が犢鼻(ST35)、内側が内膝眼(EX-LE4)。
刺鍼・施術法
刺鍼深度目安
斜刺0.5〜1.0寸(膝関節腔方向)。覂節内注射領域のため注意が必要。
禁忌情報
関節内への刺入は専門家のみ。急性炎症・関節水腫の激しい場合は禁忌。
どんな症状に効くの?
- 膝関節痛:変形性膝関節症・スポーツ外傷・膝蓋軟骨軟化症への第一選択穴。
- 膝関節水腫:関節腔の気血流通を促進し水腫の吸収を助ける。
- 膝の屈伸障害:局所の筋緊張緩和と関節可動域の拡大に貢献。
よく知られる組み合わせ
膝関節疾患の基本三穴として梁丘(ST34)・犢鼻(ST35)・足三里(ST36)が使用される。内膝眼(EX-LE4)との対刺も有効。
自分で押すときのポイント
セルフケアの禁忌
関節の腫れ・熱感が強い急性期には禁忌。専門家の指導下��行うこと。
セルフ指圧方法
端坐位で膝90度に曲げ、膝蓋靱帯外側の陥凹を親指でゆっくり圧迫。10〜15秒×3回。
鍼灸師・学生向け:施術のポイント
刺鍼情報
斜刺0.5〜1.0寸(膝関節腔方向)。内膝眼との対刺が有効。電気鍼との組み合わせで効果増強。
✻ここからは主に専門家向けの情報です。
