気衝(ST30)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

_ST30_ 気衝(きしょう)/ Qichong

気衝は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。
経絡 胃経(ST)
部位 鼠径部、恥骨結合上縁、前正中線外方2寸
特記 衝脈の起点

部位・解剖

鼠径部、恥骨結合上縁、前正中線外方2寸に位置する。恥骨結合上縁・外方2寸。帰来(ST29)の直下約1寸、衝脈の起点となる重要穴。

神経支配
腸骨鼠径神経・腸骨下腹神経
血管
外腸骨動脈分枝・下腹壁動脈
筋肉・組織
外腹斜筋腱膜
深部構造
外腸骨動脈(深部注意)

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    上腹部・鼠径部を露出する。
  • 2
    恥骨結合上縁を確認
    恥骨結合の上縁(耻骨上際)を触診する。
  • 3
    前正中線外方2寸に取穴
    前正中線から左右外方2寸(約指幅3本)の位置に取穴する。
取穴のポイント
恥骨結合上縁・外方2寸。帰来(ST29)の直下約1寸、衝脈の起点となる重要穴。

刺鍼・施術法

🪡
基本施術法
直刺0.5〜1.0寸。
⚠️
注意事項
外腸骨動脈が近接するため深刺禁忌。妊娠中は使用禁忌。

どんな症状に効くの?

💦
疝気・陰部痛
鼠径部・陰部の疼痛に対する要穴。疝気の特効穴。
🌙
月経不順
衝脈の起点として婦人科疾患全般に応用。
🫁
腹痛・腸鳴
下腹部の気機の調節を助ける。
🤝
よく使う組み合わせ
疝気には気衝+ST29帰来+CV4関元。月経不順には気衝+SP6三陰交。
ST29 帰来
CV4 関元
SP6 三陰交

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
深く押しすぎないこと。動脈拍動を感じたら押圧を中止する。
👋
セルフケア方法
恥骨上際から鼠径部にかけて優しくマッサージ。強押しは避け、温めるように行う。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:

※ここからは専門的な内容です。

📐
施術詳細
取穴体位:仰臥位。得気:鼠径部への重脹感・放散。施灸:温灸5〜10壮(動脈拍動に注意)。禁:深刺・強刺激。

科学的なエビデンス

🔬
研究・エビデンス
気衝は衝脈の起点として生殖・婦人科疾患への応用が古典的に知られる。男性不妊の補助療法としての研究も報告されている。

よくある質問

Q. 気衝に刺鍼する際の注意点は? A. 外腸骨動脈が近接するため直刺は0.5〜1.0寸以内に留める。動脈拍動を触知しながら慎重に行う。

まとめ

📌
気衝(きしょう)は足陽明胃経ST30の経穴。鼠径部・恥骨結合上縁・前正中線外方2寸に位置し、衝脈の起点とされる。疝気・陰部痛・月経不順に用い、直刺0.5〜1.0寸が標準。深刺禁忌。

ツボマップで気衝を確認する →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

目次