承満(ST 20)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 20

承満(ST20)しょうまん / Chéngmǎn

上腹部・胃気下降の穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
上腹部、臍上5寸、正中線外2寸

ツボマップで承満を確認する →

部位・解剖

上腹部において、臍の上方5寸、前正中線の外方2寸に位置します。上脘穴(CV13)の外方2寸です。

神経支配
第7〜8肋間神経
血管
上腹壁動・静脈
筋肉・組織
腹直筋
深部構造
胃体上部

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    上腹部を露出する。
  • 2
    臍から上方5寸を計測
    臍から約7.5cm上方を確認する。
  • 3
    正中線外方2寸に取穴
    前正中線から約3cm外方に取穴する。
取穴のポイント
臍上5寸・正中線外2寸。不容(ST19)の直下1寸。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
直刺0.8〜1.2寸。
⚠️
注意事項
深刺すると胃に達する。妊娠中は禁忌。

どんな症状に効くの?

🤮
嘔吐・嘔気
胃気を下降させ逆流症状を改善。
🍽️
食欲不振
胃の消化機能を整える。
😣
胃痛
上部消化器の疼痛に局所穴として。
🩸
喀血・吐血
古典的には出血疾患がも記載。
🤝
よく使う組み合わせ
消化不良には承満+CV12中脘+ST36足三里+PC6内関。

CV12 中脘ST36 足三里PC6 内関ST19 不容

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
上腹部の温め・円形マッサージ。食後1時間以降に行う。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。

取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺0.8〜1.2寸
施灸
温灸可
得気
局所の重脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
胃体上部に近いため過度の深刺を避ける。

科学的なエビデンス

🔬 上部消化器への腹部鍼

腹部穴への鍼治療が胃食道逆流症(GERD)の症状を緩和するという研究があります。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

承満と不容の使い分けは?

A

不容は臍上6寸でら上方(噴門部に近い)、承満は臍上5寸で胃体上部寄り。どちらも胃気を降ろすが不容はより上部、承満は中央部に近い症状に用います。

まとめ

📌
承満(ST20)のポイントをおさらい
場所:臍上5寸・正中線外2寸。主な効果:嘔吐・食欲不振・胃痛。

関連ツボ:CV12 中脘ST36 足三里PC6 内関ST19 不容

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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