承泣(ST 1)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 1

承泣(ST1)しょうきゅう / Chéngqì

眼疾患の要穴・涙道の鍼灸ポイント
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
眼窩下縁・瞳孔直下

ツボマップで承泣を確認する →

部位・解剖

眼窩下縁と眼球の間、瞳孔の直下に位置します。眼輪筋と眼窩骨の境界部に取穴します。

神経支配
眼窩下神経(三叉神経第2枝)
血管
眼窩下動・静脈
筋肉・組織
眼輪筋
深部構造
眼球下壁・眼窩脂肪体

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    顔を上に向けて仰臥位。眼を正面に向ける。
  • 2
    瞳孔直下を確認
    瞳孔の直下、眼窩下縁の骨際を指で触れる。
  • 3
    眼窩骨際に取穴
    骨際の陥凹部に取穴。眼球を上方に押し上げながら骨際に沿って刺入する。
取穴のポイント
眼球を上方に動かしながら眼窩骨の縁に沿って取穴する。骨をランドマークとして確認する。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
直刺0.5〜1.0寸。眼球を指で上方に押しながら骨際に刺入。斜刺も可。
⚠️
注意事項
眼球に非常に近いため細心の注意が必要。抜鍼後は綿花で圧迫。出血・内出血(熊猫眼)に注意。

どんな症状に効くの?

👁️
近視・目の疲れ
視力低下・眼精疲労の代表穴。
😢
流涙・ドライアイ
涙道異常・涙の分泌調節に。
眼瞼痙攣
目の周囲の筋肉の緊張をほぐす。
🌀
斜視・複視
眼球運動障害の補助療法として。
🤝
よく使う組み合わせ
近視・目の疲れにはST1+BL1睛明+GB20風池+LI4合谷が定番。

ST1 承泣BL1 睛明GB20 風池LI4 合谷EX-HN5 太陽

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
閉眼して目の周囲を温めることが効果的。直接指圧は眼球に触れる危険があるため。熟練者以外は避ける。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。

取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺0.5〜1.0寸
施灸
施灸禁忌
得気
局所の脹・痛感
📌
刺鍼の注意点(重要)
施灸禁忌。刺入前に眼球位置を確認し、上方に押しながら骨際を狙う。抜鍼後は必ず圧迫止血。

科学的なエビデンス

🔬 近視への鍼効果

承泣・睛明を中心とした眼周囲穴への鍼治療が、小児近視の進行抑制に関する臨床研究が複数報告されています。特に軸外眼圧への影響が注目されています。

🔬 ドライアイへの効果

承泣を含む眼周囲の鍼治療が涙液分泌量を増加させ、ドライアイ症状スコアを改善するというRCTが中国・韓国から���数報告されています。

📊
エビデンスにつうの注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

承泣は痛い穴ですか?

A

眼窩下縁の敏感な部位のため、刺入時に圧迫感・脹感を感じることが多いです。熟練した鍼灸師が施術すれば安全ですが、必ず専門家に任せてください。

Q

目の疲れには何回施術が必要ですか?

A

急性の眼精疲労なら1〜3回で改善が見られることが多いです。慢性的な近視進行は週1回以上ね継続施術が推奨されます。

まとめ

📌
承泣(ST1)のポイントをおさらい
場所:眼窩下縁・瞳孔直下の骨際〄主な効果:近視・眼精疲労・ドライアイ・眼瞼瞼痙攣。施灸禁忌。施術は必ず専門家に依頼。

関連ツボ:BL1 睛明GB20 風池ST2 四白LI4 合谷EX-HN5 太陽

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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