WHO標準経穴 / ST 14
庫房(ST14)こぼう / Kùfáng
胸部第1肋間の経穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
—
部位
第1肋間・正中線外4寸
①
部位・解剖
第1肋間の高さで、正中線の外方4寸に位置します。大胸筋の深部、第1肋間に取穴する胸部穴です。
神経支配
第1肋間神経・内側胸筋神経
血管
内胸動・静脈の外側枝
筋肉・組織
大胸筋・肋間外筋
深部構造
肺(第1肋間)
②
取穴法(見つけ方)
-
1仰臥位をとる胸部を露出する。
-
2気戸(ST13)を確認鎖骨下縁・正中線外4寸を確認する。
-
3その下方の第1肋間に取穴ST13の直下、第1肋間の高さに取穴する。
⭐
取穴のポイント
気戸(鎖骨直下)の一つ下・第1肋間部。
③
刺鍼・施術法
🪝
基本施術法
斜刺(肋間方向)または水平刺0.5〜0.8寸。
⚠️
注意事項
胸部深刺禁忌。肺への刺入を避ける。
④
どんな症状に効くの?
🌬️
咳嗽・喘息
胸部の肺気を調整。慢性咳嗽に。
💔
胸痛・胸悶
胸部の気滞を解消し胸痛を緩和。
🤮
嘔吐・嘔気
胃気逆上による嘔吐に胃経穴として。
🤝
よく使う組み合わせ
咳嗽には庫房+BL13肺兪+ST36足三里+LU7列缺。
BL13 肺兪ST36 足三里LU7 列缺CV17 膻中
⑤
自分で押すときのポイント
⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
胸部の温めと深呼吸。胸部のストレッチで呼吸を楽にする。
⑥
鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント
※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。
取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
斜刺0.5〜0.8寸
施灸
温灸可
得気
胸部の重・脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
肋間方向に沿って斜刺。縦(直刺)での深刺は気胸リスク。
⑦
科学的なエビデンス
🔬 胸部穴の臨床応用
庫房を含む胸部穴への鍼治療が呼吸器疾患の補助療法として有用であることが報告されています。
📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。
⑧
よくある質問
Q
庫房と気戸の違いは何ですか?
A
気戸は鎖骨直下(第0肋間相当)、庫房は第1肋間の高さです。作用はほぼ同様で、胸部の呼吸器・消化器症状に用います。
✅
まとめ
📌
庫房(ST14)のポイントをおさらい
場所:第1肋間・正中線外4寸。主な効果:咳嗽・胸痛・嘔気。肋間方向の斜刺を厳守。
関連ツボ:ST13 気戸BL13 肺兪CV17 膻中LU7 列缺
著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
