太乙(ST 23)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 23

太乙(ST23)たいいつ / Tàiyǐ

心神調整・精神と消化の調和穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
上腹部、臍上2寸、正中線外2寸

ツボマップで太乙を確認する →

部位・解剖

上腹部において、臍の上方2寸、前正中線の外方2寸に位置します。下脘穴(CV10)の外方2寸です。

神経支配
第9〜10肋間神経
血管
上腹壁動・静脈
筋肉・組織
腹直筋
深部構造
小腸(空腸)

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    腹部を露出する。
  • 2
    臍から上方2寸を計測
    臍から上方に約3cmを計測する。
  • 3
    正中線外方2寸に取穴
    前正中線から外方約3cmの点に取穴する。
取穴のポイント
臍上2寸・正中線外2寸。関門(ST22)の直下1寸。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
直刺1.0〜1.5寸。
⚠️
注意事項
深刺すると小腸に達する。妊娠中禁忌。

どんな症状に効くの?

😣
胃痛・腹痛
中腹部の疼痛に。
🧠
精神症状(癲狂)
精神不安・躁状態などに補助的に。
🗣️
舌の強ばり
舌が動かしにくい症状に。
😰
煩心・不安
心身の不安定状態を整える。
🤝
よく使う組み合わせ
精神症状には太乙+GV26水溝+PC7大陵+HT7神門+ST40豊隆。

GV26 水溝PC7 大陵HT7 神門ST40 豊隆

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
腹部のマッサージと深呼吸。精神的ストレスには腹式呼吸と組み合わせる。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。

取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺1.0〜1.5寸
施灸
温灸5壮
得気
局所の重脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
心身両面への作用穴。精神症状への鍼治療では適切な刺激量を選択する。

科学的なエビデンス

🔬 腹部鍼と精神・消化器の連関

腸脳相関の観点から腹部鍼治療が消化器症状と精神症状の両方に効果を示すという研究が報告されています。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

太乙は精神症状にも使えますか?

A

胃経の腹部穴として消化器症状が主ですが、腸脳相関の観点から精神不安・躁状態にも補助的に用います。専門医との連携が必要です。

まとめ

📌
太乙(ST23)のポイントをおさらい
場所:臍上2寸・正中線外2寸。主な効果:胃痛・精神不安・煩心。心身両面に作用する穴。

関連ツボ:ST36 足三里PC6 内関HT7 神門ST40 豊隆

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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