滑肉門(ST 24)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 24

滑肉門(ST24)かつにくもん / Huáròumén

胃と精神の調和穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
上腹部、臍上1寸、正中線外2寸

ツボマップで滑肉門を確認する →

部位・解剖

上腹部において、臍の上方1寸、前正中線の外方2寸に位置します。水分穴(CV9)の外方2寸です。

神経支配
第10肋間神経
血管
上腹壁動・静脈
筋肉・組織
腹直筋
深部構造
小腸(空腸)

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    腹部を露出する。
  • 2
    臍から上方1寸を計測
    臍から上方に約1.5cmを計測する。
  • 3
    正中線外方2寸に取穴
    前正中線から外方約3cmの点に取穴する。
取穴のポイント
臍上1寸・正中線外2寸。太乙(ST23)の直下1寸。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
直刺1.0〜1.5寸。
⚠️
注意事項
深刺すると小腸に達する。妊娠中禁忌。

どんな症状に効くの?

😣
胃痛・嘔吐
胃気を調節し疼痛・逆流を改善。
🧠
精神症状
癲狂(精神不安・躁狂)の補助に。
🗣️
舌強ばり
舌の運動障害に。
🫄
腹部膨満
臍周囲のガスうっ滞に。
🤝
よく使う組み合わせ
胃症状には滑肉門+CV12中脘+ST36足三里+PC6内関。

CV12 中脘ST36 足三里PC6 内関ST25 天枢

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
臍の上方を優しく円形マッサージ。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。

取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺1.0〜1.5寸
施灸
温灸5〜7壮
得気
局所の重脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
臍近傍のため清潔な環境で施術する。

科学的なエビデンス

🔬 腹部鍼の消化器・精神への効果

腹部穴への鍼治療が自律神経調節を介して消化器症状と精神状態の両方に効果を示すという研究があります。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うもはです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

滑肉門と太乙はどう違いますか?

A

太乙は臍上2寸、滑肉門は臍上1寸と位置が近く作用も類似しています。精神症状により強く作用するとされるのが太乙です。実際は両者を組み合わせて使うことも多いです。

まとめ

📌
滑肉門(ST24)のポイントをおさらい
場所:臍上1寸・正中線外2寸。主な効果:胃痛・精神症状・腹部膨満。

関連ツボ:CV12 中脘ST36 足三里PC6 内関ST23 太乙

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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