巨髎(ST 3)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 3

巨髎(ST3)こりょう / Jùliáo

顔面・鼻疾患の局所穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
鼻翼外縁と同高・瞳孔直下

ツボマップで巨髎を確認する →

部位・解剖

鼻翼外縁の下端と同じ高さで、瞳孔直下の線上に位置します。上唇挙筋の走行上にある顔面穴です。

神経支配
眼窩下神経・顔面神経の頬骨枝
血管
眼窩下動・静脈の分枝
筋肉・組織
上唇挙筋・大頬骨筋
深部構造
上歯槽骨

取穴法(見つけ方)

  • 1
    座位または仰臥位をとる
    顔面をリラックスさせる。
  • 2
    瞳孔直下の線を確認
    瞳孔から垂直に下ろした線を確認。
  • 3
    鼻翼下端の高さで取穴
    その線と鼻翼外縁の下端の高さの交点に取穴する。
取穴のポイント
鼻翼外縁の下端(横線)と瞳孔直下の垂直線の交点。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
直刺0.3〜0.5寸または斜刺。
⚠️
注意事項
顔面動脈の分枝に注意。深刺しすぎない。

どんな症状に効くの?

👃
鼻炎・鼻閉
鼻疾患への補助穴として迎香と組み合わせて。
😮
顔面神経麻痺
頬部の麻痺・口角偏位の改善に。
🦷
歯痛・上歯槽痛
上顎の歯痛・上歯槽神経痛に。
🤝
よく使う組み合わせ
顔面麻痺には巨髎+ST4地倉+ST6頬車+LI4合谷。歯痛にはST3+ST7下関+LI4合谷。

ST4 地倉ST6 頬車LI4 合谷LI20 迎香

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
中指の腹で優しく円を描くように5〜10回マッサージ。顔のむくみや頬のこわばりに効果的。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。

取穴体位
座位・仰臥位
鍼の深さ
直刺0.3〜0.5寸
施灸
温灸可
得気
局所の重脹感・顔面への放散
📌
刺鍼の注意点(重要)
顔面動脈の走行に注意。刺入前に触診して血管を避ける。

科学的なエビデンス

🔬 顔面麻痺への局所鍼

顔面の局所穴への鍼治療が顔面神経の再生・筋機能回復を促進するという報告が複数あります。巨髎は頬部の局所穴として顔面麻痺プロトコルに含まれることが多いです。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

巨髎と四白はどう使い分けますか?

A

四白は三叉神経・眼窩下神経の出口で眼疾患・神経痛向け。巨髎はより頬骨に近く顔面麻痺・鼻炎・歯痛に使い分けます。

まとめ

📌
巨髎(ST3)のポイントをおさらい
場所:鼻翼外縁下端の高さ・瞳孔直下。主な効果:顔面神経麻痺・鼻炎・歯痛。顔面局所穴として頻用。

関連ツボ:ST2 四白ST4 地倉LI20 迎香LI4 合谷

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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