地倉(ST 4)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 4

地倉(ST4)ちそう / Dìcāng

口角の穴・顔面麻痺の要穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
口角の外方0.4寸

ツボマップで地倉を確認する →

部位・解剖

口角の外側0.4寸(約1cm)に位置します。口輪筋と大頬骨筋の移行部にある顔面の重要穴です。

神経支配
顔面神経の頬骨枝・頬筋枝
血管
顔面動・静脈
筋肉・組織
口輪筋・大頬骨筋・笑筋
深部構造
頬骨下部

取穴法(見つけ方)

  • 1
    座位または仰臥位をとる
    口をリラックスして自然に閉じる。
  • 2
    口角を確認
    上唇と下唇が合わさる口の端(口角)を触れる。
  • 3
    外方0.4寸に取穴
    口角から外方に0.4寸(約1cm)の部位に取穴する。
取穴のポイント
口角の外方わずかの部位。笑ったときに引っ張られる部位の中心に取穴する。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
斜刺または水平刺0.5〜0.8寸。頬車方向への透刺も用いる。
⚠️
注意事項
顔面動脈が近傍を走行するため注意。透刺の場合は深度に注意。

どんな症状に効くの?

😮
顔面神経麻痺
口角偏位・顔面の歪みの第一穴。
💧
流涎(よだれ)
口からの涎が止まらない症状に。
🗣️
構音障害
脳卒中後の発音障害・言語障害に。
🦷
口周囲の痛み
口角炎・歯肉炎の補助に。
🤝
よく使う組み合わせ
顔面麻痺の標準配穴は地倉+ST6頬車+LI4合谷+ST2四白+GB14陽白。

ST6 頬車LI4 合谷ST2 四白GB14 陽白CV24 承漿

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
口角から外方を指の腹でやさしく円を描くようにマッサージ。顔面体操(大げさな表情変化)と組み合わせると効果的。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。

取穴体位
座位・仰臥位
鍼の深さ
斜刺0.5〜0.8寸
施灸
温灸可(5〜7壮)
得気
局所の脹感・唇への放散
📌
刺鍼の注意点(重要)
顔面麻痺では患側への鍼と健側への軽鍼を組み合わせる。透刺(地倉→頬車)は熟練者向け。

科学的なエビデンス

🔬 Bell麻痺への鍼効果

地倉を含む顔面局所穴への鍼治療がBell麻痺の回復速度を有意に短縮するというRCTとコクランレビューがありみ���。標準的な薬物療法との併用で効果が増大するとされます。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

顔面麻痺には地倉と頬車のどちらが大事ですか?

A

両方とも重要です。地倉は口角周囲、頬車は顎関節周囲の筋肉を担当します。透刺(地倉から頬車方向)で両方を同時に刺激する手技もあります。

まとめ

📌
地倉(ST4)のポイントをおさらい
場所:口角の外方0.4寸。主な効果:顔面神経麻痺・流涎・構音障害。顔面麻痺治療の最重要穴の一つ。

関連ツボ:ST6 頬車LI4 合谷ST2 四白CV24 承漿GB14 陽白

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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