衝陽は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。
目次
部位・解剖
衝陽(しょうよう)は胃経の原穴です。足背で最も高い部位に位置し、胃の原気(げんき)を調整します。足背動脈(足の甲の拍動)で位置確認できる特徴的な経穴です。
| 標準部位 | 足背・第2中足骨基部と中間楔状骨の間、足背動脈が触知できる部位 |
| 骨度法 | 解谿(ST41)の下方1.5寸 |
| 経穴・経絡 | 足陽明胃経第42穴・原穴 |
| 五行穴分類 | 原穴 |
取穴法(見つけ方)
足背最高部を確認
足の甲(足背)の最も高い部位を確認します。
足背動脈の拍動を触知
足背動脈(足背最高部の動脈)の拍動を指先で確認します。
動脈拍動部に取穴
足背動脈拍動部・第2中足骨基部と中間楔状骨の間に取穴します。
取穴のポイント
足背動脈の拍動を確認することが最重要。動脈刺傷を避けるため細心の注意が必要。
刺鍼・施術法
刺鍼深度目安
直刺0.3〜0.5寸。足背動脈に注意!
禁忌情報
足背動脈への刺入禁忌。動脈拍動を確認した後、動脈を避けて刺入する。
どんな症状に効くの?
- 胃疾患:原穴として胃の気を調整。慢性胃炎・消化不良・食欲不振の体質改善に。
- 顔面疾患:胃経の流注により顔面浮腫・顔面麻痺・歯痛の遠位取穴として。
- 足背疼痛:足背の局所穴として足部疼痛・足の冷えに使用。
よく知られる組み合わせ
胃疾患には足三里(ST36)との組み合わせ。顔面疾患には内庭(ST44)・合谷(LI4)。
自分で押すときのポイント
セルフケアの禁忌
足背動脈が強く拍動している部位のため強圧迫は禁忌。
セルフ指圧方法
足背最高部の動脈拍動点を避けながら、その周辺を軽くマッサージ。
鍼灸師・学生向け:施術のポイント
刺鍼情報
直刺0.3〜0.5寸。足背動脈を必ず確認・回避してから刺入。原穴として補法が基本。
✻ここからは主に専門家向けの情報です。
