厲兌(ST45)の場所・効果・押し方|不眠・鼻血・意識障害に効くツボを医師が解説

厲兌は足陽明胃経(ST)に属する経穴です。

目次

部位・解剖

厲兌(れいだ)は胃経の井穴(金穴)です。足陽明胃経の最末端穴。精神疾患(躁状態・不眠・悪夢)・顔面疾患・鼻出血に使用します。井穴として気の調整・開竅(意識回復)に使用されることもあります。

標準部位第2趾末節外側・趾甲根角の外方0.1寸
骨度法第2趾爪の外側基部
経穴・経絡足陽明胃経第45穴・井穴(金穴)
五行穴分類井穴(金の穴)

取穴法(見つけ方)

第2趺の爪を確認

足の第2趺(人差し指)の爪を確認します。

外側の爪根角を確認

第2趺の爪の外側(第3趾側)の根本角を確認します。

爪根角外方0.1寸に取穴

第2趾外側の爪根角から外方0.1寸に取穴します。

取穴のポイント

井穴は爪根角の外方0.1寸が原則。三稜鍼や指先での強圧迫で使用することが多い。

刺鍼・施術法

刺鍼深度目安

直刺0.1〜0.2寸(三稠鍼での瀉血も)。

禁忌情報

血液凝固障害のある方の三稠鍼は禁忌。

どんな症状に効くの?

  • 精神疾患・不眠:井穴として胃の気を末端から調整。躁状態・不眠・悪夢・驚悸に使用。
  • 顔面疾患:胃経の流注により顔面浮腫・顔面麻痺・鼻出血への遠位取穴。
  • 意識障害・救急:井穴として意識障害時の開竅(明迷からの覆릡)に使用。十二井穴の一つ。
よく知られる組み合わせ

精神症状には内庭(ST44)・神門(HT7)との組み合わせ。意識障害時は十二井穴の多穴刺激。

自分で押すときのポイント

セルフケアの禁忌

強い瀉血(三稠鍼)は専門家のみ実施。一般は指先での強圧迫にとどめる。

セルフ指圧方法

第2趾の爪外側を親指の爪先で強めに圧迫。不眠・精神的緊張時に20〜30秒圧迫。

鍼灸師・学生向け:施術のポイント

刺鍼情報

直刺0.1〜0.2寸または三稜鍼で瀉血。井穴として気の疏通・意識覚醒に使用。

✻ここからは主に専門家向けの情報です。

科学的なエビデンス

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医師と鍼灸師のコラボレーションが患者さんの健康や幸せに寄与すると考え、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援する取り組みとして、ハリメドを運営しています。

目次