WHO標準経穴 / ST 19
不容(ST19)ふよう / Bùróng
上腹部・胃の気を降ろす穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
—
部位
上腹部、臍上6寸、正中線外2寸
①
部位・解剖
上腹部において、臍の上方6寸、前正中線の外方2寸に位置します。巨闕穴(CV14)の外方2寸に当たります。
神経支配
第7肋間神経
血管
上腹壁動・静脈
筋肉・組織
腹直筋
深部構造
胃(噴門部近傍)
②
取穴法(見つけ方)
-
1仰臥位をとる上腹部を露出する。
-
2臍から上方6寸を計測臍から約9cm上方を確認する。
-
3正中線外方2寸に取穴前正中線から約3cm外方の点に取穴する。
⭐
取穴のポイント
臍上6寸・正中線外2寸。鳩尾(CV15)の高さの外方2寸が目安。
③
刺鍼・施術法
🪝
基本施術法
直刺0.8〜1.2寸。
⚠️
注意事項
深刺すると肝・胃に達するため注意。妊娠中は禁忌。
④
どんな症状に効くの?
🤮
嘔吐・嘔気
胃気を降ろし嘔吐を鎮める。
🍽️
食欲不振
胃の受納機能を回復させる。
😣
胃痛・胸部痛
上腹部・胸部の胃関連症状に。
😮💨
呃逆(しゃっくり)
横隔膜の痙攣を緩和する。
🤝
よく使う組み合わせ
嘔吐には不容+CV12中脘+PC6内関+ST36足三里。
CV12 中脘PC6 内関ST36 足三里ST21 梁門
⑤
自分で押すときのポイント
⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
上腹部を優しく円を描くようにマッサージ。食後すぐは避ける。
⑥
鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント
※ここからは専門的な内容です。
取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
直刺0.8〜1.2寸
施灸
温灸可(5〜7壮)
得気
局所の重脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
肋骨弓に近いため角度に注意。妊娠中は禁忌。腹部臓器の炎症急性期は慎重に。
⑦
科学的なエビデンス
🔬 嘔吐・胃運動障害への腹部鍼
上腹部穴への鍼治療が胃の運動機能を調節し嘔吐・逆流を改善するという研究が報告されています。
📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。
⑧
よくある質問
Q
しゃっくりに不容は効きますか?
A
胃気を降ろす作用から呃逆(しゃっくり)に補助的に用います。CV12中脘・PC6内関との組み合わせが有効です。
✅
まとめ
📌
不容(ST19)のポイントをおさらい
場所:臍上6寸・正中線外2寸。主な効果:嘔吐・食欲不振・胃痛・呃逆。
関連ツボ:CV12 中脘PC6 内関ST36 足三里ST20 承満
著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
