WHO標準経穴 / ST 15
屋翳(ST15)おくえい / Wūyì
胸部第2肋間・乳房疾患の補助穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
—
部位
第2肋間・正中線外4寸
①
部位・解剖
第2肋間の高さで、正中線の外方4寸に位置します。大胸筋と第2肋間筋の位置に取穴します。
神経支配
第2肋間神経・内側胸筋神経
血管
内胸動・静脈の外側枝
筋肉・組織
大胸筋・肋間外筋
深部構造
肺(第2肋間)
②
取穴法(見つけ方)
-
1仰臥位をとる胸部を露出する。
-
2庫房(ST14)を確認第1肋間・正中線外4寸を確認する。
-
3その下方の第2肋間に取穴ST14の直下、第2肋間の高さに取穴する。
⭐
取穴のポイント
庫房の一つ下ヷ第2肋間部。正中線から約6cm外方。
③
刺鍼・施術法
🪝
基本施術法
斜刺(肋間方向)0.5〜0.8寸。
⚠️
注意事項
深刺禁忌。肺への刺入を避ける。
④
どんな症状に効くの?
🌬️
咳嗽・喘息
呼吸器症状の補助穴。
🩺
乳腺炎・乳房痛
乳房に近い局所穴として乳腺疾患に。
💔
胸痛
胸部の気滞による痛み・圧迫感に。
🤝
よく使う組み合わせ
乳腺炎には屋翳+ST18乳根+LI4合谷+PC6内関。咳嗽には+BL13肺兪+LU7列缺。
ST18 乳根LI4 合谷PC6 内関BL13 肺兪
⑤
自分で押すときのポイント
⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
胸部の温めと軽いマッサージ。乳腺炎の急性期は専門医の診察を優先。
⑥
鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント
※ここからは専門的な内容です。一般の方は読み飛ばしていただいて構いません。
取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
斜刺0.5〜0.8寸
施灸
温灸可(5壮)
得気
胸部の重・脹感・乳房への放散
📌
刺鍼の注意点(重要)
肋間方向の斜刺を厳守。乳腺炎の急性期は抗生剤治療優先、鍼は補助として。
⑦
科学的なエビデンス
🔬 乳腺炎への鍼補助療法
乳腺穴(屋翳・乳根含む)への鍼治療が産後乳腺炎の炎症症状軽減と乳汁分泌促進に補助的効果を示す臨床研究があります。
📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。
⑧
よくある質問
Q
屋翳は乳腺炎に使えますか?
A
補助療法として有効とされていますが、急性乳腺炎は医療機関での抗生剤治療を優先してください。鍼灸は症状緩和・乳汁うっ滞改善の補助として有用です。
✅
まとめ
📌
屋翳(ST15)のポイントをおさらい
場所:第2肋間・正中線外4寸。主な効果:咳嗽・乳腺炎・胸痛。肋間斜刺厳守。深刺禁忌。
関連ツボ:ST18 乳根LI4 合谷BL13 肺兪CV17 膻中
著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
