膺窓(ST 16)完全解説|部位・取穴・主治・禁忌【WHO標準】

WHO標準経穴 / ST 16

膺窓(ST16)ようそう / Yīngchuāng

胸部第3肋間・胸部疾患の経穴
経絡
胃経(ST)
五行
土行
特定穴
部位
第3肋間・正中線外4寸

ツボマップで膺窓を確認する →

部位・解剖

第3肋間の高さ、正中線の外方4寸に位置します。大胸筋と第3肋間筋の交差部に取穴します。

神経支配
第3肋間神経
血管
内胸動・静脈外側枝
筋肉・組織
大胸筋・肋間外筋
深部構造
肺(第3肋間)

取穴法(見つけ方)

  • 1
    仰臥位をとる
    胸部を露出する。
  • 2
    屋翳(ST15)を確認
    第2肋間・正中線外4寸を確認する。
  • 3
    その下方第3肋間に取穴
    ST15の直下、第3肋間の高さに取穴する。
取穴のポイント
屋翳(ST15)の一つ下ヷ第3肋間部。

刺鍼・施術法

🪝
基本施術法
斜刺(肋間方向)0.5〜0.8寸。深刺禁忌。
⚠️
注意事項
肺が近傍にあるため深刺禁忌。気胸リスクに注意。

どんな症状に効くの?

🌬️
咳嗽・喘息
胸部の肺気を調節。
🩺
乳房痛・乳腺炎
乳房近傍の局所穴として乳腺疾患に。
💔
胸痛・胸悶
気滞による胸部症状に。
🤝
よく使う組み合わせ
咳嗽・乳腺炎には膺窓+ST18乳根+LI4合谷+BL13肺兪。

ST18 乳根LI4 合谷BL13 肺兪CV17 膻中

自分で押すときのポイント

⚠️
セルフケアの注意
痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください。セルフケアは補助的に行ってください。
👋
セルフケア方法
胸部の温め・深呼吸練習。直接指圧よりも温めが安全。

鍼灸師・学生向け:刺鍼・施術のポイント

※ここからは専門的な内容です。

取穴体位
仰臥位
鍼の深さ
斜刺0.5〜0.8寸
施灸
温灸可
得気
胸部の重脹感
📌
刺鍼の注意点(重要)
肋間方向の斜刺を厳守。縦刺での深刺は気胸リスク。

科学的なエビデンス

🔬 胸部穴と呼吸器・乳腺

胸部局所穴への鍼治療が呼吸器症状と乳汁うっ滞の改善に補助効果を示すという臨床報告があります。

📊
エビデンスについての注意
鍼灸は補完代替療法として通常の医療と組み合わせて使うものです。重症の場合は必ず医療機関を優先してください。

よくある質問

Q

膺窓は乳房痛に使えますお���

A

乳房近傍の局所穴として有効です。乳腺炎の急性期は医療機関優先、鍼は補助として用います。

まとめ

📌
膺窓(ST16)のポイントをおさらい
場所:第3肋間・正中線外4寸。主な効果:咳嗽・乳腺炎・胸痛。肋間斜刺厳守。

関連ツボ:ST15 屋翳ST18 乳根BL13 肺兪CV17 膻中

著者:ハリメド編集部|現役鍼灸師監修
参照:WHO/WPRO Standard Acupuncture Point Locations (2008)、中医鍼灸学(上海中医薬大)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為の代替ではありません。症状が続く場合は医療機関を受診してください。
📘 所属経絡ガイド
この経穴は足陽明胃経に所属しています。経絡の循行・全経穴一覧・臨床応用をまとめた完全ガイドはこちら:
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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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