咳におすすめのツボ3選|安全な押し方と場所をわかりやすく解説

咳におすすめのツボ3選

長引く咳は日常生活に支障をきたします。東洋医学では、咳は肺気の粛降が失調した状態と考えられます。肺は「宣発と粛降」を主り、呼吸機能をコントロールしています。適切なツボ刺激により、肺気を調整し、咳の緩和を目指せます。本記事では、咳に効果的な3つのツボと、効果的なセルフケア方法をご紹介します。

経絡の基礎知識:咳に関わる経絡は主に肺経(手太陰肺経)と任脈(中央のルート)です。詳しくは肺経ガイドをご覧ください。
目次

咳に効く3つのツボ

1. 尺沢(しゃくたく)LU5 ― 肺気を直接調整する合穴

尺沢(LU5)のツボの位置|肘の内側・上腕二頭筋腱の外側 - 咳に効く3Dツボマップ

位置:肘を曲げたとき、肘の内側のしわの上、上腕二頭筋腱の外側(親指側)のくぼみです。肘関節を90度に曲げると見つけやすくなります。

刺激方法:反対の手の親指でゆっくりと垂直に押します。痛気持ちいい程度(約3~5秒間)で、1日3~5回行いましょう。深呼吸しながら行うと効果的です。

効果の理由:尺沢は肺経の合穴(ごうけつ)で、肺気を直接調整します。特に肺熱を清熱し、咳をコントロールする重要なツボです。肺経上で最も強力な作用を持ちます。

2. 天突(てんとつ)CV22 ― 咽喉部の気道を調整

天突(CV22)のツボの位置|のど仏の下・鎖骨の間のくぼみ - 咳に効く3Dツボマップ

位置:喉仏の下、左右の鎖骨の間のくぼみ(胸骨上窩)の中央です。触ると骨のくぼみが明確に感じられます。

刺激方法:人差し指または中指を使い、やや斜め下方に向かってゆっくり押します。強く押しすぎず、ソフトに約3~5秒間の圧迫を心がけましょう。1日2~3回が目安です。

効果の理由:天突は任脈上の穴で、咽喉部の気道を直接調整します。呼吸器全体の気の流れを改善し、咳を抑える作用に優れています。呼吸困難や咽喉痛にも有効です。

3. 列缺(れっけつ)LU7 ― 風邪を散らす絡穴

列缺(LU7)のツボの位置|手首の内側・親指側 - 咳に効く3Dツボマップ

位置:手首の内側、親指側の手首のしわから指2本分(約1.5寸)上、橈骨茎状突起の上方です。両手の親指を交差させると見つけやすい穴です。

刺激方法:反対の手の親指で垂直に押し、やや上方に向かって刺激します。約3~5秒間、1日3~5回が目安です。風邪の初期段階での使用が特に効果的です。

効果の理由:列缺は肺経の絡穴(らくけつ)で、風邪(ふうじゃ)を散らし、首や肩の違和感を取ります。特に風邪初期の咳や、頸部の緊張に伴う咳に有効です。

セルフケアガイド

実施のポイント:3つのツボを毎日継続的に刺激することが重要です。朝と夜に各1回、計2回の実施がおすすめです。温かい環境で行い、刺激後は冷たい飲み物を避けてください。リラックスした状態で深呼吸しながら行うと、より高い効果が期待できます。

2週間以上続く咳、血痰、発熱を伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。喘息の発作時はツボ押しではなく処方薬を優先してください。

配穴(はいけつ)- 相乗効果のあるツボ

ツボ名 位置 作用
合谷(ごうこく) 手の甲、親指と人差し指の間 肺と表裏の大腸経の穴。宣肺作用で全身の気の流れを改善
太淵(たいえん) 手首の内側、橈骨動脈拍動部 肺経の原穴。肺気を根本から補う重要な穴
肺兪(はいゆ) 背中、第3胸椎棘突起の外側指2本 肺の背部兪穴。咳嗽全般に効果。自分では押しづらいため、鍼灸院での治療が効果的

鍼灸院での治療をおすすめする理由

セルフケアで改善しない場合や、より高い効果を求める場合は、鍼灸院での治療をおすすめします。専門家は個人の体質や咳の原因を診断し、最適な配穴(複数のツボの組み合わせ)を選択できます。背部の穴(肺兪など)は自分で押しづらいため、プロによる刺激が効果的です。

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著者:ハリメド編集部|現役医師監修

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この記事を書いた人

「医師×鍼灸師プラットフォーム HARI×MED」管理者。クリニックと併設鍼灸院を経営。医学的知見と経営・マーケティングを融合させ、鍼灸のファンを増やす活動を通じて受療率向上を目指しています。持続可能な医療連携モデルの構築を全国で支援します。

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