PMS/月経前症候群におすすめのツボ3選
月経の1~2週間前から始まるイライラ、胸のつかえ、むくみ…PMSの悩みは深く、生活の質を大きく損ないます。毎日のツボ刺激で肝気を疏通し、月経周期を整えましょう。
PMSと東洋医学
月経前症候群(PMS)は東洋医学では「肝気鬱結(かんきうっけつ)」が主因と考えられます。肝は「疏泄を主る」、つまり気血の巡りを調整する臓腑です。月経前にホルモン変化の影響で肝の疏泄機能が低下し、気血の流れが悪くなると、イライラ、頭痛、胸のつかえ、下腹部痛などが現れます。また気滞が進むと「瘀血(おけつ)」という血の停滞が生じ、むくみや月経痛を悪化させます。
毎日のツボ刺激で肝気を疏通し、気血の巡りを正常化することで、PMSの予防と改善が可能です。特に月経の1週間前からの集中ケアが効果的。経を長く患うことで婦人科系疾患へと進展するのを防ぐことができます。
日常生活に支障をきたすほど重い症状(PMDD)の場合は、婦人科を受診してください。月経不順や強い月経痛を伴う場合も医療機関への相談をおすすめします。妊娠中・妊娠の可能性がある方は三陰交・合谷への強い刺激を避けてください。
PMS/月経前症候群におすすめのツボ3選
1. 太衝(たいしょう)- 肝気を疏通させイライラを鎮める
太衝は足の肝経にある原穴で、PMSの最重要ツボです。肝気の流れを整え、肝気鬱結を解く最高峰の穴。月経前のイライラ、感情の不安定さ、ストレスに対する過剰反応を改善します。毎日押すことで気の巡りが改善され、感情が穏やかになり、月経前のツライ時期も過ごしやすくなります。「四関穴」(合谷+太衝)の組み合わせで相乗効果が期待できます。


2. 三陰交(さんいんこう)- 婦人科疾患の代表穴
三陰交は足の内側にある要穴で、肝・脾・腎の三経が交わる特別な場所です。古来より婦人科疾患の特効穴とされ、PMSはもちろん月経痛や月経不順にも広く用いられます。気血の巡りを整え、腸腑機能の調和を取ることで、心身のバランスが回復。むくみ、下腹部痛、冷え、倦怠感など、PMSの多角的な症状に効果的です。

3. 血海(けっかい)- 血の巡りを調整し経を安定させる
血海は膝の内側にある脾経の穴で、名前の通り「血の海」です。血液の質と量を調整し、活血調経の効果があります。PMSに伴う瘀血(血の停滞)を改善し、月経前のむくみ、月経痛、下腹部の重感を緩和します。脾の機能を強化することで、消化吸収が改善され、全身の栄養状態が良くなり、月経周期が安定してきます。

セルフケア実践ガイド|安全な押し方のコツ
• 月経の1週間前からの集中ケアが最も効果的
• 1穴あたり5~10回、朝晩2回の習慣が理想的
• 3~5秒かけてゆっくり押し、3~5秒かけてゆっくり離す
• 心地よい痛さ(得気感)を感じる強度で十分
• 月経中は三陰交への刺激を避けるか、軽めに
• 妊娠の可能性がある場合は医師に相談を
効果を高める配穴の組み合わせ
| 経穴名 | 位置 | 効果 |
|---|---|---|
| 合谷(ごうこく) | 手の甲 | 気の巡りを整え頭痛・イライラに |
| 内関(ないかん) | 手首内側 | 吐き気・胸のつかえに |
| 足三里(あしさんり) | 膝下外側 | むくみ・消化不良の改善 |
もっと効果を実感したいなら ― 鍼灸院という選択肢
セルフケアで基本的な改善は期待できますが、本格的な鍼灸治療はさらに高い効果をもたらします。プロの鍼灸師は、個人のPMS症状のパターン(イライラ型か、むくみ型か、痛み型か)を正確に診断し、それぞれに最適な配穴を選択します。肝気鬱結と瘀血の程度を評価し、婦人科疾患に特化した施術を行うことで、根本的な改善が期待できます。
特に重症PMDD、月経不順、慢性的な月経痛を伴う場合、セルフケアだけでは対応しきれません。初夏から初冬にかけて定期的に鍼灸院で施術を受けることで、月経周期を整え、次のシーズンには大幅な改善が期待できます。ハリメドでは医師監修のもと、安全で高度な婦人科鍼灸を提供しています。
関連する経穴・ツボガイド
